2017年05月29日

文人精神の系譜を考える

一昨日は林浩平さんのご案内で、茗荷谷の放送大学の一室での上映会に参加した。先日放映された、林さんがガイド・解説者として出演した「文人精神の系譜」という放送大学のテレビ番組の関連の映像を見て話をする会。番組は与謝蕪村、佐藤春夫、澁澤龍彦、吉増剛造という「文人たち」の各々ジャンルを越えた幅広い創造活動を紹介するもので、職業としての作家の枠を超えた文人のあり方には文なるものの放電がある。文人たちの家の中、書斎風景が紹介されたのも「文人精神」の具現化として印象的だった。未放送分の映像もたくさん見せてもらう。制作の楽屋話も発想の時点まで遡っていろいろあり苦労がしのばれた。吉田文憲氏も来ていて、まいまいず井戸を主題にしたGozo Cine(吉増剛造映像作品)の意味合いや吉岡実の晩年の詩集について卓抜なことを緻密に流れるように講じておられたのも記憶に残った。おまけとして、草川プロデューサーが家紋をテーマにした昔のテレビ番組の一部を見せて下さったのだが、音楽は武満徹が担当していて、「秘曲」を聴く思いがした。
その晩は東京の某所に泊まり、次の日は平井達也さんの手引きでとある句会に参加、おおいに楽しんだ。酒席即吟も経験し、俳句という遊楽道にまた一歩近づけた感じがした。
(池田康)
posted by 洪水HQ at 14:16| Comment(0) | 日記