2018年04月16日

山崎方代の鬼

夏目書房という美術系古書店からたまに販売図録が送られてくる。最近の一冊をぼんやり眺めていたら、山崎方代の短冊があった。筆跡は、こういう人とはあまり親しくお付合いしたくないなあと凡人に思わせるような、粗雑さ乱暴さを伴った無造作なもの。次の歌が書かれていた。

 親子心中の小さき記事を切り貫きて今日の日記をうめておきたい

えぐさに刺されると同時に、山崎方代がこの歌を気に入っていたというのもどこかわかる気がした。親子心中は「哀れ」の最たるものであり、悪くするとこういうこともあるんだよと、この世の残酷のどん底を見せられる思いがするのだ。そしてこの歌を短冊に書くとは、これまた恐ろしい行為で、山崎方代の“鬼”を見る思いがする。
(池田康)
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2018年04月14日

河童

今週はけっこう人と会った。英国在住の南川優子さんが一時帰国しているというので、数人の方と一緒に会って四方山話をしたり(あちらに住む不便さや当惑を楽しそうに話しておられた)、自然科学の研究者の方お二人に会ってそれぞれの研究のことをあれこれお聞きしたり(そのうちのお一方の話は「みらいらん」次号のインタビューの頁で掲載する予定です)、いろんな方向に思わぬ別世界が見えたような気がした。とくに生物学的視点の理論などを聞いていると、当り前のように見えている人間の存在が、生命の広大な可能性の中の偶々のアクシデントのようにも思えてくる。
先日「シェイプ・オブ・ウォーター」という映画を見たが、これは河童映画だった。アメリカの映画人に河童の映画を作られてしまったという残念な思いもあったが、イマジネーションの中の生きものだった河童の具体的な怪しく妖しい姿を見ることができて嬉しい気もした。人類の時代の次は、河童の時代が来るのだろうか……
(池田康)
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2018年04月02日

みらいらん「対話の宴」のイベント

「みらいらん」2号の対話の宴のコーナーのイベントが今月28日に開かれます。野村喜和夫さんと、美術家の石田尚志さんが出演、詩と現代美術の関係などについて議論する予定です。要領は下記の通り。是非御参加下さい。
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洪水企画&エルスール財団共同企画トークイベント
野村喜和夫とアーティストたちA
野村喜和夫×石田尚志
書くこと、描くこと、映すこと

国際的評価も高い抽象アニメーションの第一人者石田尚志氏を迎え、野村喜和夫の朗読に作品を提供したこともある石田氏と、
詩とアートの現在について縦横に語り合います。氏の映像作品上映もあり。

日時:2018年4月28日(土曜日)15:00〜17:00 (14:30開場)
場所:ブックカフェ「エル・スール」(詩とダンスのミュージアム内)(世田谷区羽根木1−5−10)
入場料:2500円(+1drink order)
申し込み方法:メールまたは電話で。
エルスール財団
03−3325−5668
info@elsurfoundation.com
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地図をふくんだ案内はこちら:

(池田康)
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