2018年07月07日

「みらいらん」 第2号

milyren2.jpg「みらいらん」2号が完成した(1000円+税)。野村喜和夫さんをホストとする恒例の企画「対話の宴」は画家で映像作家の石田尚志さんをゲストを迎えての「書くこと、描くこと、映すこと」。現代美術における石田氏独自の表現の追求の仕方、吉増剛造さんとの交流、子供の頃の体験など語られる。独特の映像作品の制作の経緯や方法が興味深かった。インタビュー〈手に宿る思想〉はDNA解析をつかって人類学を研究する篠田謙一さん(国立科学博物館副館長)、ホモ・サピエンス6万年の旅のことなどをうかがった。そのお話に出てくる古代アンデスの社会が文字を持たなかったということにちなんで、小特集「文字のない世界」を組んだ。ご参加いただいたのは、山田兼士、金井雄二、江夏名枝、八潮れん、八覚正大、松尾真由美、渡辺めぐみ、藤田晴央のみなさんで、エッセイと創作とで構成されている。新しく始まった嶋岡晨さんの連載詩「びっくり動物誌」は生物の奇妙な生態に光を当てて命の形の可能性を描く試み、注目していただきたい。巻頭詩は佐々木幹郎、古内美也子、新延拳、河原修吾、小笠原鳥類、藤原安紀子のみなさん。林浩平さんの「Hidden Treasure」、今回は安東次男を取り上げている。その他の内容の詳細は下記リンクでご確認下さい。
私が書いている「深海を釣る」は、前々からラジオのDJ番組のような記事を作りたくて何人かの方に相談していたのだが実現しなくて、では自分でやってみようかと試みているものだが、ラジオ番組のしゃべりの軽やかさで書くのは至難だ、懸命に書き込んでいるとだんだん重さが加わってくる。深海とDJ番組は水と油なのかもしれない。
それから表紙の画像(下の方)のプテラノドンはぜひ調べてみていただきたい。どこかに復元想像図が見つかるはず。これがあの骨かと、驚くことになるだろう。今から8千万年前の生物。
(池田康)

追記1
篠田謙一さんのインタビューで言及されている「古代アンデス文明展」は現在山梨県立考古博物館で開催されており(今月16日まで)、7月27日から9月30日まで仙台市博物館での開催が予定されています。

追記2
本書のご注文は、書店でしていただくか、直接洪水企画にご注文いただければ幸甚です。ネットショップをご希望の方は、下記の準公的な書籍検索サイト
で検索していただき、右側に出てくるショップ各店を当たっていただければと思います。
『悲劇的肉体』についても同様の手順でお願いいたします。

追記3
奥付のページのなにかの立体の展開図の一面一面に文字が書いてある謎の図について、これはなんなのかというお尋ねが複数きておりますが、解読のポイントを示すなら、第一は、万葉仮名を使っていること、第二は、白い五角形の並び、黒い六角形の並び、灰色の六角形の並び、それぞれを別々に読む、ということです。挑戦してみて下さい。
posted by 洪水HQ at 08:30| Comment(0) | 日記