2014年06月29日

北川朱実さんの祝賀会

北川朱実さんがこの春、詩集『ラムネの瓶、錆びた炭酸ガスのばくはつ』で詩歌文学館賞を受賞されたことを祝う会が津であったので参加。行きの列車のなかでこの詩集を読み返す。読み重ねは詩集が内包する輝きを引き出すようで、以前読んだときとは違った印象も得ることができた。この詩集を読んでいると旅というテーマが浮かび上がってくるが、これは北川さんが心に抱く詩人のあり方において旅の要素が重要な部分を占めている、とりわけ言葉の場所から言葉なき場所へ、あるいは逆に言葉なき場所から言葉の場所への旅こそが詩人なのだという考え(これはもちろん私の憶測)に由来するのだろうと思われた。参加した方々の多様なコメント、北川さんの挨拶ののびやかな話し振り、興味深く拝聴する。往路はJRの快速、復路は近鉄の急行。日曜日の佳き遠出だった。
追記・「洪水」14号完成!
(池田康)
posted by 洪水HQ at 23:03| Comment(0) | 日記
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