昨日は名古屋・電気文化会館でひらかれた第56回中日詩祭に参加した。平野晴子さんが詩集『黎明のバケツ』(洪水企画)で中日詩賞を受賞した、その授賞式のため。同時受賞者は加藤千賀子さん(詩集『POEMS症候群』)。
式の過程でオッと思ったのは、中日詩人会会長の若山紀子さんが賞状を受賞者にわたすのだが、その賞状の文面を読み上げる中にその詩集への短い批評コメントが入っていた点で、平野さんの場合は「現実の困難を詩に昇華」云々というコメントが織り込まれた。あれは賞状に書いてあるのだろうかと後で平野さんに尋ねたら、賞状を見せて下さり、ちゃんときれいな毛筆の文字で書いてあり、実に丁寧なやり方だと感心した。平野さんは受賞の言葉で詩集中の一篇「仲良くだけは出来るよ」を暗誦で朗読された。
授賞式の後、長谷川龍生氏の講演(小野十三郎、パウル・ツェラン、折口信夫のことなど)、細川華鶴子氏の薩摩琵琶演奏(平家物語など、唄もよかった)があり、それぞれ貴重な時間となった。
(池田康)
2016年07月11日
第56回中日詩祭
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