2016年10月09日

平石博一の世界

昨夕は両国門天ホールでピアニスト・井上郷子さんのリサイタル「#24作曲家たち 平石博一の世界」を聴いた。平石博一氏は井上さんが「洪水」17号の連載評論で取り上げた、ミニマル・ミュージックを基軸とする作曲家。この日の前半はその傾向のピアノ小品で構成されていた。なじみにくい音型の曲もあったが、「ア・レインボウ・イン・ザ・ミラー」などは豊麗な音の舞踊を見る思いがした。門天ホールのピアノは聴きにくさのストレスも一切なしに繊細な響きを楽しめる。
後半は平石さんが創作した「空間音楽」と称される8チャンネルの電子音楽の演奏。ホールの四方の壁ぎわに8個のスピーカーを置いて鳴らすのだが、サウンドスケープというのはこういうものか、幻想的な、尋常ならざる音響体験をすることができた。現代音楽の小世界にとどまらず他のあらゆる音楽のジャンルに通じる要素があるように思われた。終演後すこし話をうかがったが、全体の絵図を思い浮かべながら全チャンネル同時に作曲を進めるのだそうだ。
この日の午後は用事があり国立国会図書館を訪れた。すでに新時代に入っているようで、7冊の本の調査をしたのだが、すべてデジタル資料になっていて、館内のパソコンでそれを呼び出して必要な頁を指定してプリントしてもらうだけ。あっという間に用事が済んで唖然とした。
(池田康)
posted by 洪水HQ at 11:38| Comment(0) | 日記
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