2016年12月19日

二言語の間に詩を探す

昨日は南川優子さん(帰国中)とヤリタミサコさんの英語詩研究会に参加した。目黒区緑が丘文化会館にて。ヤリタさんはボブ・ディランの歌の詞を講じた。ノーベル賞授賞式でパティ・スミスがボブ・ディランのかわりにうたった「A Hard Rain's A-Gonna Fall」はキューバ危機の際に一気に作られたとのことだが、さすがに激しい内容で心揺さぶられる。先日NHKの特集番組で紹介された、ボブ・ディランがある曲(失念!)を46番まで作ったというエピソードをも思い出し、この音楽家の狂気のありようを覗き見たかんじ。ほかに「戦争の親玉」「ジョン・ブラウン」など。どれも辛辣。先人の仕事をうけてのバラッドの創作のやり方の話も参考になった。
南川さんはリバプールで活躍した詩人のグループを紹介。エイドリアン・ヘンリ(1932-2000)、ブライアン・パッテン(1946-)、ロジャー・マゴフ(1937-)、ポール・ファーリー(1965-)といった詩人たち。易しい言葉と表現法で深い内容を語る。英国詩壇の主流というわけではないらしいが、イギリス人的曲折の含蓄があり、作りがシンプルなだけに一語一句まで考えさせられた。
二つの言語を往復しながら詩を考える刺戟にみちた会だった。
(池田康)
posted by 洪水HQ at 11:59| Comment(0) | 日記
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