一昨年、洪水企画から楽譜『あの星』を出した竹原恭子さん(八重洋一郎さんの奥さん)が、楽譜に入っている曲の一部をソプラノ歌手の方にうたってもらって私家版CDにしましたと、送って下さった。しばらく机の上に置いてあったのだが、新年になってからかけてみると、気持ちのよいすがすがしさで、楽譜とにらめっこしていた段階では想像できなかった調べの流れの生命が耳に現れた。いわゆる唱歌よりもさらに平明で、樹上の鳥の鳴き声を聞くような自然さ。どんなジャンルにも入らなそうな、装飾を排したシンプルきわまる音の姿で、「みらいらん」1号の小特集「裸の詩」で探求しようとしたのも、このような言葉の姿のすがすがしさだったのかもしれないと思った。多くの人に聴かれ、歌われるようになるといいと願う。
(池田康)
2018年01月13日
すがすがしさ耳を洗う
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| 日記
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