2018年01月15日

ようやく新年?

昨日、平塚駅近くの升水記念市民図書館で荒川洋治氏の講演会「新しい読書の世界」を聴いた。ジャンルを超えていろんなものを幅広く読むべしという基本指針に沿っての、流麗で奔放な、魚が海を泳ぐように自然で鮮やかな語りぶり。その話の中で熱く論じられた文学作品や学術書を羅列紹介すると、以下の通り。
丸山眞男『超国家主義の論理と心理』、村上一郎『日本のロゴス』、足立巻一『やちまた』、白川静『字統』、網野善彦『無縁・公界・楽』、大野晋『日本語の源流を求めて』、国木田独歩「忘れえぬ人々」、黒島伝治「橇」、島崎藤村『夜明け前』、尾崎翠『第七官界彷徨』、寺山修司『戦後詩』、スタインベック『ハツカネズミと人間』、サローヤン『ヒューマン・コメディ』。
渡された資料にはもっとたくさん書名が並んでいる。いぶし銀、というよりももっと渋く文学的ワビサビを効かせた堅牢なクロガネの選択とも言えそうなリスト。散文(小説)は、冷たい、伝達のための言葉だが、詩は自分にとって「あたたかい言葉」であり個人性の提示であるという詩の本質論も結びの言葉として述べられた。
会の後は先輩X氏と二人で駅前の店にて楽しく新年会をやった。やっと本当に新年が始まったような気がした。
(池田康)
posted by 洪水HQ at 16:50| Comment(0) | 日記
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