2018年03月17日

加納光於《平家物語》逍遥、ほか

昨日は人と会う約束があって上京し、銀座での加納光於さんの個展、吉祥寺と西荻の古書店にも寄った。
ギャルリー東京ユマニテで開催の「加納光於《平家物語》逍遥」展(今月20日まで)は1996年に制作し未発表だった、平家物語をテーマにした連作をまとめて展示したもの。知盛とか重盛とか重要登場人物が題名になっている作品も含まれていて、一種の肖像画のようなものなのだろうかと興味深く注視できる。清盛を描いた、非常に複雑な構成の、現代性をも感じさせる絵と、ほとんど黒のモノトーンに近い、鬼気迫る「悪七兵衛景清」がことに印象的だった。「モノタイプ」という画法、これは版画の手法で制作するのだが一点しか刷らない特殊なやりかたなのだそうで、デカルコマニーの効果も入った、抽象的な紋様世界が、手作りの絵具の個性的な“渋い華やかさ”でもって夢幻を繰り広げる。その中に一枚、2010制作の作品が混ざっていて、色彩的に神聖化された白を打ち出していた。
夕方、吉祥寺の「百年」、西荻の「忘日舎」訪問。どちらも比較的小さいスペースの、古書をベースにして新刊も扱う本屋。普通の街の本屋さんというよりは、濃厚な趣味と志向を特色としている。忘日舎には「みらいらん」を置いてもらえることになりましたので、是非足をお運び下さい。杉並区西荻北3-4-2、電話03-3396-8673。駅から徒歩5分ほど。西荻駅を北ヘ出て、左手のショッピングセンター店内を通り抜けると近いようです。
(池田康)
posted by 洪水HQ at 14:27| Comment(0) | 日記
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