2018年07月11日

水の豊かさの怖さ

タイでは洞窟内の13人が救出されたが……。先週中国地方を襲った大雨の猛威は予想外に強大で驚いた。地震とか台風とか言われると身構えるが雨がたくさん降るというだけではなかなか警戒心が立ち上がりにくいのだろう、一つの町が一夜にして泥水に浸かるというのは悪夢だ。「治人」とか「治獣」という表現は聞かないが、「治水」という言葉は十分に熟していることからみても、治水は古来国政の重要なテーマだったのだろう。陽光の豊かな地域は陽光を恐れなければならず、水が豊かな地域は水を恐れなければならない。ナイル川の氾濫はエジプトの地に豊穣をもたらしたが、それはそうした自然の変化をカレンダー上に予定し柔軟に順応できる生活様式を確立した上でのことだ。
「みらいらん」2号のインタビューで人類学の篠田謙一さんが、文明の衰滅する要因として、社会学的なことよりもむしろ自然の脅威を第一に考えると発言しておられたが、本当に、我々は安定した自然環境をアテにして生活しているけど、それは常に100%恵まれ満たされるわけではないのだと、こういう災害があると思い知らされる。
(池田康)
posted by 洪水HQ at 11:42| Comment(0) | 日記
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