2008年08月28日

松村禎三の音楽

19日、「アプサラス」の第一回演奏会を聴いた。この団体は、昨年8月に亡くなった作曲家・松村禎三の作品を紹介することを目的としてこのたび結成されたのだそうで、今回冒頭に演奏された松村の三重奏作品「アプサラスの庭」から名前が取られている。会員は、作曲家や演奏家だけでなく、評論家やレコード会社の代表など多彩な業種の人で構成されているようで、面白い。コンサートでは、松村作品のほか、今後は会員の作品もまじえてやるのだという。
今回の演奏会、集中力に満ちた演奏で、途切れない緊迫感があった。吉原すみれさんが弾いた「ヴィブラフォンのために〜三橋鷹女の俳句によせて」の第三楽章、鷹女の「この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉」をテーマにした一曲、あれは一体どういう音楽だったのか、聴くというよりも、音の波涛に無防備に打たれるような感じで、呆然としているよりほかなかった。最後の「阿知女」は圧倒的。それにしてもこんな(ちょっと説明不可能だが)音の構成法、どうやって思いついたのか――CDで聴いたときには思い至らなかった原理的な点が発見できたようで、遠路はるばる来た甲斐があったと、喜びを覚えた。東京文化会館小ホールにて。(池田康)
posted by 洪水HQ at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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