2019年04月05日

新元号雑感

新元号「令和」が発表された。暦法については以前からいろいろ考えるところがあり、キリスト教に根をもつ西暦が絶対視され永久固定されるのは良いこととは思えないからいつか機熟した時期に適切な原点を得て世界暦が創設されるのが好ましいという論を書いたことがある。その観点から言えば西暦を相対化する日本の元号は貴重とも言えるが、これも理想を述べるなら、もともとは中国の風習なのだから、日本固有の事情から切り離し、漢字文化圏で共通の東洋暦にするのが地域の連帯感も生まれるし理想だろうとは思う。滅多なことでは実現しないだろうが。
今回の元号について一つだけ言えば、「令」が「零」に通じ、「和」が加算の意から「1」を一つずつ加えることに通じるとしたら、これはコンピュータ時代に呼応した命名とも考えられる。明治…昭和…そして今回と、だんだんひんやりとした感じになってきているのは、人心のわずかずつのやせ細りを反映しているのだろうか。とはいえ、典拠(大伴旅人、なつかしい名前)の説明の力もあり、世代の「舞台」が変わるという清新な気分、浮き立つ気持ちももちろん春風のように吹き渡るだろう。
それにしても、改元が確定しているのなら、暦屋さんが困らないよう(お役所の事務処理がじりじりそわそわせずにすむよう)一年前に発表してほしいもの。
(池田康)
posted by 洪水HQ at 12:48| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: