2019年12月23日

金土日のかいつまんでの報告

この金土日の過密日程は踏破するのが少し骨だった。
金曜日は西の方から子供のころの友人がやってきたので、西湘のいくつかの場所をまわって遊ぶ。日暮れどきの満潮の浜辺の幽明おぼろなやさしい鬼気に見入る。
土曜日は詩とダンスのミュージアム(世田谷)にて、野村喜和夫・眞理子ご夫妻の運営するエルスール財団の新人賞授賞式に参加。現代詩部門・藤井晴美。朗読を聴いた限りでは、地獄をかかえた躁のパラノイアという感じ、だが間違っているかもしれない。コンテンポラリーダンス部門・下島礼紗。パフォーマンスはおっかないほど衝撃的。この人はfirst impressionがすばらしく、立って挨拶をするだけでも表情の生命力の光輝に打たれる。フラメンコ部門・内城紗良。まだ十代後半とのことだが踊ると非常に妖艶。フラメンコはダンスと音楽が完全に融合する自然さがみごとで、舞踊の原始、情念の原始が現出するかのようでそのことも有難かった。
日曜日は、国立のコミュニティスペース国立本店での「くにたちコミュニティ・リーディング」来訪。内容は、十人ほどの朗読と、対談・福間健二+大田美和。英文学研究の内実の話、近藤芳美の生地・韓国に対する深い思いの話、などなど。福間氏の短歌の選び方(「何となく変だったのに聞かなくてごめんね身近にあったセクハラ」「チョコレートの銀紙きらきら落ちて行く病棟の夜の青いバケツに」など)は意外性があって新鮮、また朗読されたディラン・トマスの「十月の詩」はこの詩人の裡の「少年」が飛び出してきて生気あふれていた。
間を縫うように、映画「この世界のさらにいくつもの片隅に」を見る。完熟度120%。
このようにして今年の最後から二番目の金土日は渡り切られた。
(池田康)
posted by 洪水HQ at 11:04| Comment(0) | 日記
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