
巻頭詩は谷川俊太郎、八木幹夫、堀場清子、山中真知子、神泉薫、長谷部裕嗣の各氏、俳句は松本邦吉氏、短歌は川崎勝信氏にお願いした。河津聖恵さんの連載詩は今号が最終回。
特集は「吉岡実」。城戸朱理さんの提案と導きにより、動き出した企画。朝吹亮二・城戸朱理両氏の対話(外出自粛期間中の4月にメール交換で作られた!)を頭に置き、批評エッセイは高岡修、小林一郎、田野倉康一、松尾真由美、小笠原鳥類、松本秀文、菊井崇史、生野毅の8氏にご寄稿いただき、アンケートは嶋岡 晨、安藤元雄、八木忠栄、広瀬大志、野田新五、小池昌代、米山浩平、たなかあきみつ、渡辺玄英、有働 薫、宇佐美孝二、江夏名枝、福田拓也、國峰照子、中本道代、渡辺めぐみ、浜江順子、神山睦美、和合亮一、岡本勝人の20名の方々からご回答をいただいた。あと小生の勝手気ままな特集おぼえがき。
野村喜和夫さんがホストのシリーズ対談記事〈対話の宴・野村喜和夫の詩歌道行〉は今回は歌人の江田浩司さんをゲストに迎え、江田さんんご自身の本のこと、吉岡実や岡井隆のこと、今回のコロナウイルスパンデミック下での詩歌の動向のことなど、幅広く語っていただいた。緊急事態宣言が長引いてなかなか直接会っての実施の目処が立たなかったが、6月に入ってようやく収録することができた次第。
今年1月に逝去された清水茂氏の追悼文を厚誼を得ていたのでぜひ掲載したく思い、小島きみ子さんに執筆していただいた(小島さんは「洪水」13号で聞き手になって清水氏にインタビューしている)ほか、山本萠さんが「詩素」8号に発表された詩が清水さんの死を悼んでのものだったとのことで、その作品を転載させていただいた。
あと、特別寄稿として、「海外通信」と題して英国在住の南川優子さんに英国の現状を伝えていただいた。
全体で184ページ。ぜひ書店でお買い求めいただきお読みいただきたい。
(池田康)