2008年09月05日

芥川作曲賞のことなど

パソコンに向かって作業をしているとすぐに疲れる。視神経を中心に疲労感がじんわりと体を占領していく。メールを3つもうてばもうくたくたな感じだ。この項も3日ほど前に書こうと思い立ったのだが、書くに至る前に片付けねばならないPC作業で消耗、キーボードから離れてしまう繰り返しだった。一日24時間のうちパソコンに向かうのは総計1時間以内にするのが健康的と思うが、なかなかそれでは仕事にならないようで、この憎らしい疲れから解放されず困ったことだ。もっとも手で書く手紙も3通も書けばいい加減くたびれるから、この疲労の幾分かは人に向かって言葉を発するときの気疲れであり、パソコンとは関係ない部分もあるかもしれない。
先月31日に、「洪水」次号で特集する(10月11日にコンサートもあります)作曲家・三輪眞弘氏にインタビューを行い(いろいろ面白いお話が聴けた、次号をお楽しみに…)、そのあと、サントリーホールでの芥川作曲賞選考演奏会を一緒に聴いた。インタビュー疲れで、目と耳は1/3くらい閉じかかっていて、しっかりとは聴けなかったが、曲の演奏のあと選考委員(近藤譲・原田敬子・松平頼暁の三氏)の批評の言葉を聴くのは、音楽の受け取り方にどういう可能性があるのか、どういう問題が作曲家に課されているのかが示され、非常に刺激的な体験だった。受賞した法倉雅紀氏の「延喜の祭禮第二番」は、曲冒頭の音のとがりが印象的だった。気になったのは、柿本人麻呂の作品に影響を受けて作曲したものということだが、タイトルが「延喜」という、人麻呂の時代とは隔たった年号になっており、どういうことなのか詳しい説明もなく、首をひねった。演奏会全体で面白く聴いたのは、選考とは関係ない、招待作品の糀場富美子氏の「月を食う空の獅子」のトロンボーン独奏のヴィルトゥオーソぶりで、これは楽しかった。(池田康)
posted by 洪水HQ at 16:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/18876758

この記事へのトラックバック