2021年10月02日

『ビザンチュームへの旅』の新聞記事

新倉俊一詩集『ビザンチュームへの旅』が9月19日の神奈川新聞にて紹介されました。「西脇順三郎に師事しただけに、本書の題材も幅広い」「全編に海の香りが漂う」「好奇心や遊び心がさりげなく表出している」など。巻末に収められたエッセイ「詩人の曼荼羅」への言及も嬉しい。ぜひご覧下さい。
また、城戸朱理氏も共同通信の記事「詩はいま」にて紹介して下さったようで、幾つかの新聞に掲載されたはずだ。城戸さんに見せて頂いたテキストによれば、二十世紀のアメリカ詩の源流とされるエズラ・パウンドを日本に紹介してきた業績から追悼を始め、本詩集所収の「ニケ」を引用した上で、「新型コロナウイルス禍についての言及も目につくのだが、最後にたどり着くのは「ニケ」に見られるような絶対的な自由であったことに注意しよう。それこそ詩の力にほかならない。」と結ばれる。
広く読まれることを期待したい。
(池田康)
posted by 洪水HQ at 15:44| Comment(7) | 日記
この記事へのコメント
はじめまして。
自分は明治学院大学にて2年間、新倉先生のゼミで詩を学んだ者です。

「ビザンチュームへの旅」読みながら海をたゆたう気持ちになり、それは恩師を失った自分の悲しみの海だと感じ、呑み込まれそうになると優しく穏やかに静かに微笑まれる新倉先生の朗読が頭の中で響き、水の中なのに息ができるような気持ちになりました。
この、最後だと信じたくない置き手紙が入った瓶を抱きしめている限りは、人生の底に沈んでももがくことなく深呼吸ができる気持ちがしています。
病気がわかってから3ヶ月こもってまとめられたそうですね。先生の想いをもっと受け止められるよう、大切に読み重ねたいと思います。

私は働きながらシンガーソングライターとしてライブ活動しておりまして、次回11月12日に横浜の白楽Napという場所でのライブでこの詩集を紹介いたしたく、この中からいくつかを朗読させていただきたいと思っております。ライブハウスのFacebookとYouTubeにて配信されるということもあり、御社におことわりを入れるべきかと思い、書き込みさせていただきました。
差し障りがあるようでしたら控えますので、お手数ですがお知らせいただけますと幸いです。
この度は新倉先生の詩集、ありがとうございました。
Posted by 戸塚絵理 at 2021年11月03日 13:25
コメントありがとうございます。
お気持ちを沁み入るようなこまやかな言葉で伝えていただき感じ入ります。
ライブのご成功を祈っております。
『ビザンチュームへの旅』の詩作品を朗読していただけるのは、新倉先生も喜ばれることと存じます。
この詩集が先生ゆかりの多くの方、そして未知の読者の方々に広く読まれることを願います。
宜しくお願い申し上げます。
Posted by 池田康 at 2021年11月03日 16:34
追伸、
「ライブハウスのFacebookとYouTubeで配信されましたら、ぜひ聴きたいと思いますので、リンク先を教えていただきたく、よろしくお伝えくださいますよう」
と新倉先生の奥様がおっしゃっていますので、ご教示くださいますよう、宜しくお願い申し上げます。
Posted by 池田康 at 2021年11月03日 20:51
大変恐縮いたしております。早速のご対応、ありがとうございます。私が学んだエミリーに倣いアヤメを贈られたという、羨ましい奥様からのお許しまでいただき、しみじみと涙が溢れてまいります。つないでくださり、ありがとうございます。まさに《めぐりあい》を感じます。
(大学三年生でエミリー、四年生でエリオットを学びました。1991年、1992年のことになります。)
お手数ですが、もし可能であれば、「白楽Nap」で検索いただけますと、FacebookもYouTubeもわかるかと思います。お恥ずかしい話ですが、リンク先をはりつける方法がわかりません。申し訳ございません。
YouTubeでは、来週あたり、ライブ(生中継)のリマインダー画面があがるかと思います。
自分は11月12日、19時50分から30分の持ち時間です。
差し支えなければ、新倉先生の生前お便りいただいた逗子の住所にお手紙いたしたく存じます。奥様にお伝えいただき、お許しいただけましたら直接お便り差し上げたく存じます。
かえってお手数おかけしてしまう形になりまして申し訳ございません。
新倉先生がつないでくださったご縁。あの長いストライドは後ろ姿しか見えませんが、ちょうど北村太郎さんが亡くなられた時、私に詩集を渡され、「あなたに「雨」を朗読して欲しいんです。」とおっしゃられたあの悲しみをたたえたしずかな微笑みを思い、ライブで先生の言葉を読みたいと思います。泣かないように気をつけます!

このたびは、本当にありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
戸塚絵理
Posted by 戸塚絵理 at 2021年11月03日 22:00
新倉先生の奥様からのメッセージです:
「戸塚さまはこちらの住所をご存知のようですが、こちらのメールアドレスをお伝えいただいて構いません。
以下のことを戸塚さまにお伝えいただきたく、よろしくお願い申し上げます。
教え子の方が父親の詩の朗読をしてくださることを娘がたいへん喜び、youtubeで過去のライブの様子を聴かせていただきました。そして12日のライブに実際に伺いたいと申して楽しみにしております。うれしいニュースをありがとうございます。」
ここにメールアドレスを記すわけにはいきませんが、御連絡は大丈夫とのことですので、宜しくお願い申し上げます。
Posted by 池田康 at 2021年11月04日 10:14
重ね重ねありがとうございます。池田様には大変お手数おかけしており、申し訳なく存じます。
そして、なんとも畏れ多いことでございます。くれぐれもお嬢様にはご無理のない範囲にて、ライブをお楽しみいただければと思います。YouTubeやFacebookは生中継かつアーカイブも1週間残るそうですので、奥様とご一緒にお家でご覧いただくことも可能ですので!(お会いできましたらこの上ない喜びですが、今から恐縮かつ緊張しております!)

このコメント欄を書き込む際に、私戸塚絵理のアドレスを入力しておりますが、それは御社にてご確認いただくことは可能ですか?そちらを池田様より新倉様にお伝えいただくことが可能でしたら、またもやお手数ですが、お願いいたしたく存じます。

そしてこの度のご縁、新倉先生がつないでくださったご縁とは言え、このような暖かいご対応いただける御社の池田様との出会いもまた本当にありがたく、じーんとしみてきております。

これからも、素敵な書籍を楽しみにしております。
ともかく、12日、新倉先生の想いを大切にお伝えしたいです。

ありがとうございます。 戸塚絵理
Posted by 戸塚絵理 at 2021年11月04日 12:35
ご家族様にメールさせていただきました。
コメント欄を使わせていただきまして、大変失礼いたしました。
そして本当にありがとうございました。
Posted by 戸塚絵理 at 2021年11月04日 19:19
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