2021年12月10日

英語のお勉強?

ラジオを聞いているとたまに英会話教室のCMが流れる。そういえば自分も若いころ一時期英会話教室に通ったことがあったなあと思い出す。中学・高校で勉強する英語と、英会話教室で出会う英語とは不思議に手触り肌触りが違ったものだ。あの微妙だが決定的な違いはなんだったのか。
最近、メトロポリタン歌劇場のライブビューイング(オペラ上演を収録した映像作品)をよく視聴するのだが、オペラ作品そのものの華のほかに、幕間で歌手や演出家、指揮者、その他のスタッフがインタビューを受けて話すのも興味深く、もちろん英語でのやりとりで、文化芸術の創造についてどのような表現で説明し、賞讃し、批評するのか、具体的な言い回しを実地に学ぶこともでき、生彩があって楽しい。字幕が逐語訳にはなっていない、そのズレもなるほどと思う。
そういえば今のNHKの朝ドラは、ラジオ英語講座の物語だそうで(まったく見ていないが…)、話の作り方によっては深刻なテーマとその掘り下げになりそうな気もする。それでわれわれの英語に対する苦手意識がいくらかでも克服できるとは思えないけれど。
文学ではまだまだ母国語が主流だが、流行歌では(こんなに英語が苦手な国なのに)英語表現を取り入れることが非常に多く、一時期さかんに話題になった(今でももちろん有効だろう)ポストコロニアルとかクレオール文学の問題、その苦楽を、われわれも、1/3か1/4か、あるいは1/10か1/100かわからないが、実は知っている、くぐっているのだと言えなくもない。あわれな劣等生として。
蛇足のおまけに。近所のマクドナルドハンバーガーがいま建替え中で、今日工事現場の傍らを通ったら、黄色い巨大な「M」の看板を巨大なクレーンで持ち上げようとしていた。クレーンの腕がまっすぐ高く伸び、青空にそびえていた。
(池田康)
posted by 洪水HQ at 16:39| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: