「現代短歌」9月号が完成、私も寄稿しているのでご覧下さい(書評=佐々木漕歌集『天飛む』)。
なお、この号は特集「寺山修司没後40年」が組まれている。寺山と塚本邦雄の関係を考える瀬口真司「最後の読者」、寺山と尾崎左永子の関係を考える嵯峨牧子「二人のシンクロニシティ」、歌人・今野寿美と俳人・佐藤文香の対談「寺山修司は寺山修司をいかに創作したか」など。
特集で紹介されている寺山の短歌や俳句を読んでいると、彼の言葉との格闘での暴れぶり、そのなかでの細心さ、抒情と虚構の兼ね合いの卓抜さを強く感じる。
向日葵の顔いっぱいの種かわき地平に逃げてゆく男あり (歌集『空には本』より)
(池田康)
2023年07月21日
「現代短歌」9月号(98号)
posted by 洪水HQ at 16:19| 日記