個人誌「壁画」14号を作った。下記のリンクからご覧下さい:
http://kozui.sakura.ne.jp/artnote/hekiga/hekiga14.pdf
一服の清涼剤……にはならないとしても、読む人によってはナイトメアの残滓のからまる架空の風を感じていただけるかもしれない。
http://kozui.sakura.ne.jp/artnote/hekiga/hekiga14.pdf
一服の清涼剤……にはならないとしても、読む人によってはナイトメアの残滓のからまる架空の風を感じていただけるかもしれない。
暑さ厳しいこのところの日々、涼を感じたもの。
駅ビルのカフェで飲んだ柚子スカッシュ。濃厚で、柚子を3つくらい使っていそう。
P・K・ディック『いたずらの問題』(ハヤカワ文庫、大森望訳)。その問題提起は過激で正当で鋭い。
ウィーン国立歌劇場の「トゥーランドット」(NHKBS放映)。マルコ・アルミリアート指揮、タイトルロールをアスミク・グリゴリアン、カラフをヨナス・カウフマンが歌う。演出設定全体が寒冷で、トゥーランドット姫に仕える(彼女の心内部の?)四人の人形風侍女も気味悪い。
そして有働薫さんからいただいた「Quattro朗読会 韻律磁場へ!」(2018.6.30)を読んでいたら、次のような一篇に出会った。これも相当にひんやりとする。
クライオニクス
ロシア モスクワ 他の都市でも
死の夢
わたしは言語労働者だけど
くたびれた脳を外して
ちょっと冷凍保存されたい
(有働薫「詩誌「カルテット」4号に寄稿した十二の小さなプレリュード」6)
なお、一行目の「クライオニクス」は「人体冷凍保存」を意味する語のようだ。
(池田康)