11月4日の京都新聞の詩集評コラム「詩歌の本棚」(担当・河津聖恵)で『玉井國太郎詩集』が取り上げられた。「理由は知る由もないが、全ての作品に世界の外部に触れるような危うさと美しさがある」「最後まで詩の「夢見る力」を信じて懸命に生きたことは、作品全てから痛いほど伝わってくる」ぜひご覧いただきたい。
また詩誌「静かな家」3号の稲川方人・中尾太一・菊井崇史三氏の座談会形式の詩集評でも取り上げられ議論された。「今回この全詩集を読んで「ユリイカ」の投稿欄の八〇年代の記憶が喚起された。ぼくよりひと世代下なんだけど言葉の使い方や語彙の選択に同時代感がとても強く感じられた」「今この「静かな家」というささやかな媒体であっても、この玉井國太郎という詩人の名前を、仕事を詩史的な記憶として刻んでおきたいって、限定的な意味ってやっぱりどうしてもどこかで必要だと思うんです」(稲川方人)
また、この詩集を飾っているのが美術家・井上直の絵画作品だが、その井上さんの個展が銀座のコバヤシ画廊(中央区銀座3−8−12ヤマトビルB1)で開催されている。今日が最終日。
(池田康)
2024年11月09日
『玉井國太郎詩集』続報
posted by 洪水HQ at 08:13| 日記