白石かずこさんを偲ぶ会が11月10日日曜日午後に開かれた(アルカディア市ヶ谷)。高橋睦郎、水田宗子、吉増剛造の三氏から始まり十名ほどの追悼スピーチがあったのだが、一言に要約すれば「友愛と残酷を合わせ含んだ天才的な素直さ」というお人柄が印象づけられた。ありし日の白石さんの映像がフリージャズ演奏を伴って上映され、朗読用の巻物の原稿を書いているところや海辺で朗読して巻物の原稿を海に放擲するところが目に焼きつく。白石かずこのドキュメンタリー映画が一本あってもよかったなとも思う。会の最後に御伴侶の菱沼眞彦氏の挨拶があり、最期の瞬間のエピソードが語られ、思いがけない楽天的な明るさに目眩を感じ、白石さんの魂が還ってきたようだった。
(池田康)
2024年11月12日
白石かずこさんを偲ぶ会
posted by 洪水HQ at 09:28| 日記