2008年10月18日
詩誌びーぐる
詩誌「びーぐる〜詩の海へ〜」が創刊された。A5判、160頁。季刊で、発行は澪標、編集同人は、高階杞一、細見和之、山田兼士、四元康祐の四氏。少しだけ執筆にかかわっているので刊行直後一冊わけてもらうことができた。誌名は、ダーウィンが乗って世界各地を航海した測量船の名前から取ったそうで、この誌名から察するに、果敢な冒険心をうちに秘めた詩誌でありたいという願いがあるのだろう。編集同人たちの発言からうかがわれる、この雑誌の最大のチャレンジのひとつは、商業雑誌たらんとしているところで(わが「洪水」も形としてはそういうことになるが)、現実に広範囲の読者を獲得できる商品というところまでいくのは至難だろうが、仲間内の雑誌という次元をこえることで風通しがよくなるのは間違いないだろう。まだなんとなく拾い読みしているだけだが、このましい手応えの作品や文章にもいくつか出会えた。編集同人たちがいろいろなコーナーで誌面づくりに奮闘しているのが、やっているなという感じがして、共感できる。雑誌の発展と長命、編集スタッフの眼力と企画力に期待したい。「びーぐる」の登場で、その拠点である関西に、隆盛といえるような熱気がふくらんでくるのだろうか、その点も興味深い。(池田康)
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