2009年10月05日
クロコダイル朗読会15周年「詩の境界」
渋谷駅から北へ10分ほどのところにあるライブハウス「クロコダイル」で行われた上記の朗読会に行ってきた。出演は塚越祐佳、なかにしけふこ、阿賀猥、渡辺めぐみ、高村而葉、筏丸けいこ、鈴木東海子、ねじめ正一、高貝弘也、浜江順子といった方々。客席はかなりの盛況、悪くない雰囲気である。阿賀氏の朗読は、三味線バンドの演奏と踊りをともなった演劇的なものだったが、音の高低をたくみにコントロールしていて耳をそばだてさせられた。筏丸さんはロックバンドの演奏の暴れまわる音響のなかでの、やはりなにやら扮装をして演技性たっぷりのもので、言葉はほとんどききとれなかったけれど、やってやれというポジティブさに打たれた。鈴木東海子さんは、とても上手い、てだれの朗読者であることを余裕をもって示した。最後のねじめさんの詩(詩的コントというべきかナンセンスバラードというべきか)の朗読は、とても面白く、聞かされてしまった感じ。鼎談トークもあり、プログラムにぎやかでちょっとした祝祭気分である。あれだけ客が入っていれば赤にはならないだろうから、主催者の浜江さんはほっとしていることだろう。人工の闇をつくっている地下の会場から出てまぶしさに目を細める。原宿駅まで歩いたら、やはり10分ほどで着いた。(池田康)
posted by 洪水HQ at 00:08| Comment(0)
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