2010年06月17日

光る白い銀色のズズズズ

(12日の文章の続き、山本健吉の本で紹介されている昔の俳句について)「ゆうぜんとして山を見る蛙(かはづ)哉」(小林一茶)、引用の(…)の中はルビで蛙で、カエルは丸い水の中から顔や目を出して、口や口の下の皮膚が見えて、カエルは上に斜めの線を予感させる生き物だ、あまり動かない悠然「みじか夜(よ)や毛(け)むしの上に露の玉」(与謝蕪村)、いろいろな模様が長い絵の壁のようであって廊下を歩くと、廊下も虫である廊下の虫。石の冷たい廊下「涼しさは錫(すず)の色なり水茶碗(みづちやわん)」(伊東信徳)、スズ……光る白い銀色のズズズズ……「古井戸(ふるゐど)や蚊に飛ぶ魚(うを)の音くらし」(与謝蕪村)、蚊を食べる熱帯魚は井戸の暗い底で何かを喋ろうと思って、透明な羽をパサパサ食べる「名月やうさぎのわたる諏訪(すは)の海」(与謝蕪村)、うさぎ、うさぎ。水面に波が並んで、うさぎ、うさぎ、という語が白く書いてあって、うさぎという語を見ていればどこまでも行ける足(小笠原鳥類)
posted by 洪水HQ at 06:40| Comment(0) | 来信
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