2010年10月10日

岡井さん新歌集、キキダダ登場も

岡井隆さんの新しい、9月の短歌の本『X』(題名の隣に小さな字で「イクス――述懐スル私」と書いてある。短歌新聞社)で、キキダダマママキキ(という名前の詩人)は、登場してきた。「ある時期に限つてキキダダでありし人われに近づき岸田と名告る」あー、キキダダ、詩集『生まれないために』(七月堂、2004)の……ダダダダと歩いて来たのか、背後にダダダダを闇に隠して、ゆっくりと岸田が歩いてきて、岡井さんに「岸田です」と言った。岡井『X』には、それから、「黒もいや、だが白つてのもおちつかない蝶はあつまりにくい水の辺」とても明るくなったりとても暗くなったりする瞬間のゲームなんだな、厚さがないよ光「宿からは「浜が遠い」と言つて来た。魚介にまじり寝むと願ふに」ヤドカリは青い灰色の砂の上でカリカリと手足を動かしているし、砂と、石の間の、長い虫が眠っているように夢が動くウヨウヨだ「しのび寄る狼のため犬たちが身じろぐ霜夜行かねばならぬ」細かい氷も呼吸の一部なので食べる冷たい(小笠原鳥類)
posted by 洪水HQ at 17:15| Comment(0) | 来信
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