2010年10月23日

「彼はいいですよ」

「洪水」5号で嶋岡晨さんが「彼はいいですよ」と言った、彼=広瀬大志さん。広瀬さんの新しい詩集『草虫観』(思潮社)はとてもカヴァーが透明に近くて赤いのであるな、いくつかの部分が赤い広い本…「回復」という、土から再び出て来るような詩を最初から最後まで引用するんだ「焼けつくような地面の上で/終わることのない/虫や微生物たちの/強い力が届いてくるとき」乾いた熱い地面は大量の骨であると思った、私は脊椎動物のピアノが並んでいるのを見たのです。背中は盛り上がりだ(一行空白)「また/青色や緑色の/目に見える動きがはじまり/黄色や赤色の/耳に聞こえる動きがはじまるだろう」カエルの背中であったのだなあ熱帯で、森の中でいろいろな光に光っているよ、点なんだ、ぼんやりしているが中心はなかなか明るい明るい(一行空白)「いつの日か//時間と今は同じ力になるだろう//今と明日は同じ意味になるだろう」とても明るい力強い健康な声で、全てが圧縮されるような重い金属と重い金属の間をドーンと言う。(小笠原鳥類)
posted by 洪水HQ at 14:29| Comment(0) | 来信
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