2010年11月28日

緑色だ爬虫類は

1980年に日本近代文学館が復刻した、北川冬彦の詩集『検温器と花』(1926)が、ああ緑色だ緑色だ、濃い緑色だ緑色だ、表紙が。装丁も北川冬彦だった緑色。(1988年の、沖積舎の、『北川冬彦全詩集』で読める検温器と花とは、少し、いろいろな部分が、違うだろう、)短い詩、短い瞬間が多くて、大きな、人の顔を描いたページの絵も北川冬彦が描いた描いた。「白菜を積んだ荷車が食卓のやうに現はれた。」テーブルになっていてワニの上にいろいろな野菜が並んでいたクラゲのようだっただろう、「飛行船が魚のやうに泳いでゐる」青空は明るい灰色で粉のような点が多い版画なので飛行船は呼吸する呼吸する、「空に赤い穴があいた」あー次の一行が「その穴から舌がだらりと垂れてきた。」太陽が口であるなら明るいチョコレートを溶けながら食べるシロクマであるのかもしれない。「縞馬のやうな扉」横に広がって長くて、後ろにはライオンも虎のような草原に乾いて隠れている、「爬虫類は」「風呂から」ゆっくりズルズル出て来る(小笠原鳥類)
posted by 洪水HQ at 20:58| Comment(0) | 来信
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