2010年12月21日

白鳥もフラミンゴ

短歌新聞社の。短歌新聞社文庫が、とても静かな淡い光のある白い装丁で、温かい建物の映画の棚に並んでいるのだと思う、『黒松』は若山牧水の、歌集で、「水甕(みづがめ)の深きに浮び水のいろにそのくれなゐを映すトマトよ」白鳥もトマトの色になってしまったらフラミンゴであると思ったのでした。「舌に溶くるトマトーの色よ匂ひよとたべたべて更に飽かざりにけり」カレーも飽きないと思うし、カレーもドロドロだし、トマトも食べて飽きないことである。「声ばかりするどし鳥の樫鳥ののろのろまひて風に吹かるる」窓から一瞬見たカケスはとても暗い山で、この山はカモシカの背中なのだと思った。カモシカは深い。「鯉こくにあらひにあきて焼かせたる鯉の味噌焼うまかりにけり」鯉という魚はとても深い場所(緑色)なので深海魚なのかもしれないしアンコウのような気分なのかもしれなかったと思った。「とめがたき声なりながら聞えたる筒鳥の声は消すよしもなし」ツツドリがポポポポポと、消えない版画(小笠原鳥類)
posted by 洪水HQ at 13:25| Comment(0) | 来信
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