2011年01月09日

ガサガサの虫

短歌新聞社の…現代歌人叢書の斎藤史『遠景』(1972)。とても暗いオレンジ色が強い闇である光である表紙「野に捨てた黒い手袋も起きあがり指指に黄な花咲かせだす」手袋は黒い石なので骨のように細い光も光っている。花はいろいろな細かい丸さのある細長い部分が多く並んでいてピアノ弾く、「内海を出でてゆくとき花を投げる手帖もなげるはや流れゆけ」、手帖の表紙は鮭の皮なのでウロコがヘビのようだったし、花はワニの肉のように赤くて弁当に入っている花のようで、タンポポだった。スイカも流れる闇「ごく小さきくらきレストォラン湖に向き湖昏るるとき窓閉ぢにける」オペラの人がイタリアのように歌っていたので、石の建物の舞台が黒い湖のようだったし怪物も広がっていたし、窓にはカーテンがあって、カーテンを開けるとヘビの頭も昆虫(巨大)の頭も出てくる夜「豆煮れば豆ひそやかにつぶやけり未来(さき)の世も同じこほろぎの声」暗い部屋で動くものは全てガサガサの虫だ、乾いた料理も蟻(小笠原鳥類)
posted by 洪水HQ at 03:09| Comment(0) | 来信
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