2011年05月20日

VOICE SPACEライブ5/18

18日、渋谷のライブハウス、サラヴァ東京でVOICE SPACEのライブがあった。開演時間まぎわに行ったらすでに満員、ドリンク片手で、拍手も出来ない混みようだ。今回は団員がやりたいと思った曲を出し合うという形でプログラムが構成されたようで、プログラムに一貫性とか意志、方向性といったようなものは感じられなかった。しかし面白い演目はいくつかあり、もっとも異色なのは、女性二人が福島弁でボーイフレンドがどうとか他愛ない会話をして、その背後に隠れた黒衣の団員たちがカエルの鳴き声を出していて、そのなかで草野心平のカエル語による詩がカエル語によって読まれたりもする、というもの。福島弁でしゃべっていた二人のうちの一人は去年取材のときに会っていた水本さんという女性で、あのときは製作スタッフをやるようなことを言っていたが、この日はステージ上に。佐々木幹郎さん(このグループの精神的支柱)は自作の詩をフルート演奏をバックに朗読、初めて聴いたが、音の高低に敏感な大阪弁の特徴を活かした説得力のある見事なもの。作品のタイトル「奇妙な果実」は詩を意味しているということで、杜甫の詩を引いて、「国敗れても詩人は詩を書き続けるだろう」と強い主張が語られた。
音楽に話を戻せば、曲によってはジャズ的な進行もところどころあったり、音構成の演出に非常な工夫がはかられていたり、そういったあたりは耳をそばだてたが、シンプルに音楽を楽しんでいる部分も多く、本来のVOICE SPACEの冒険、いかに詩と音楽の刺激的な融合を実現するかというチャレンジの点からすると、普通すぎるではないかと戸惑うところもあった。このライブハウスは今年二月に開店したらしく、案内を見ると、「ヨーロッパ最古のインディレーベルSARAVAH」の経営する店、だそうで、由緒ありげ。場所も東急百貨店本店のすぐ隣で行きやすい。(池田康)
posted by 洪水HQ at 12:22| Comment(0) | 日記
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