2011年11月30日

小島きみ子著『人への愛のあるところに』

kojima-hitohenoai2.jpg小島きみ子さんの、詩や美術などを論じた評論集『人への愛のあるところに』が完成した。書くのにも、総仕上げでまとめるのにも非常に苦労されたそうで、その長い間の困難な道行きがようやく結実したのがこの一冊だ。カバーデザインはご覧の通りで、カバーをとった本体もまた、びっくりの装丁になっている(装丁は巌谷純介氏)。帯は今回、松尾真由美さんが書いてくださった。裏側は本文の一節をとってきて入れてある。一見難しいことが書かれてあるように思われ、文脈から切って部分的に取り出してあるから殊に難しく思われるかもしれないが、同時に小島さんの真摯な思考への熱情と発想の強烈なオリジナリティを感じ取ることができるだろう。萩原朔太郎、ポー、リルケ、ミケランジェロ、ルドンといったよく知られた人たちの仕事も小島さんの文章の中に出てくると、いつもとは違った顔を見せるようだ。ところどころでの叙述の飛び方や曲がり方も一種の魅力になっている。薔薇の話からドライフラワーの作り方に迷い込んで行ったり、予測し難い軌跡を描いて話は進んでゆく。著者独自の思考展開の魅力を、ぜひ味わっていただきたい。定価は1800円+税。贈呈発送の準備はできているのだが、クロネコさんがまだ切手シールをもってきてくれないので、現時点では保留になっているが、一両日中に発送されるはずなので、(もらえる予定の方々は)お待ちいただきたい。
(池田康)
posted by 洪水HQ at 12:27| Comment(0) | 日記
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