
今回が一応最後となる「詩で描く新世紀地図」第5回は阿部日奈子さんに撰と解説をお願いした。選ばれた作品は、新井豊美「シチリアの夏」、古内美也子「六月の影」、長田典子「NORTHWEST」、西元直子「巡礼」、江夏名枝「海は近い」、藤原安紀子「イヲ/(ルカリテ)」、そらしといろ「学食のメニューに[私=ナポリタン]を加えたいのです」。女性ばかりとなっている点は、阿部さんの解説をご覧いただきたい。
原点の詩インタビューは清水茂さんにご登場いただき、聞き手を小島きみ子さんにお願いして、9月に行った。お二人の個性もあり、ゆっくりと進む、深みのある話になったのではないかと思う。
巻頭詩は篠原資明、宇佐美孝二、長津功三良、三角みづ紀、田中健太郎、酒見直子の六氏の作品。
「音楽はうごく」のコーナーで三輪眞弘さんが音楽を担当した舞台芸術作品の紹介をしてくださった山崎美穂さんは本誌初登場。
馬場駿吉さんの瀧口修造の俳句形作品を論じたエッセイは、今回は池田龍雄さんを取り上げており、「梵天の塔」の話も出てくるが、このあいだギャラリーときの忘れもので池田龍雄さんにお会いしたときお尋ねしたら、64枚の円盤からなる塔を移し替える正確な行為の回数は、美術評論家の中原佑介氏が計算式を立ててくれて(若い頃、湯川秀樹研究室で理論物理学を専攻していたそうな)、それを計算したものだそうだ。
(池田康)
馬場駿吉さんの瀧口修造の俳句形作品を論じたエッセイは、今回は池田龍雄さんを取り上げており、「梵天の塔」の話も出てくるが、このあいだギャラリーときの忘れもので池田龍雄さんにお会いしたときお尋ねしたら、64枚の円盤からなる塔を移し替える正確な行為の回数は、美術評論家の中原佑介氏が計算式を立ててくれて(若い頃、湯川秀樹研究室で理論物理学を専攻していたそうな)、それを計算したものだそうだ。
(池田康)
発売の草場書房が昨年末に佐賀に移り、奥付のところもそうなっておりますが、郵便番号を直しそこねていました。正しくは「849-4282」です。